-Protocol-
ProbeラベルのためのNick Translationプロトコール
A.プローブのラベル:
A−1) Vysis Nick Translation Kitプロトコール
準備:
1) 0.2 mM SpectrumGreen dUTP(別売) (あるいはSpectrumRed,
SpectrumOrange)
(溶解前の50 nmol dUTPは、50 mLのTE or H20に溶かすと1mM
dUTPになる。)
0.5 mLの1 mM dUTPを2 mLの nuclear-free water(添付のもの)に加える。
2) 0.1 mM dTTP
2 mLの0.3 mM dTTPを4
mLの nuclear-free water(添付のもの)に加える。
3) 0.1 mM dNTP mix
それぞれ、3.5 mLの0.3 mM dATP, 0.3 mM dCTP, 0.3 mM dGTPを混ぜる。
4) BAC
DNAを0.2 から1 mg/mLの濃度にTris-EDTA
(10mM Tris, 1 mMEDTA, pH8.5)で調
整する。
(ジェノテックスからの精製DNAは25mgを90 mLに溶かしてある。=
0.28 mg/mL)
ラベル(10回分):
1)microcentrifuge tubeを氷の上で冷やす。
2)以下の試薬を以下の順にtubeに入れ、遠沈し、Vortex・遠沈する。
17.5 x mL nuclease-free
water(添付のもの)
x mL 1
mg BAC DNA
2.5
mL 0.2 mM SpectrumGreen
dUTP
5.0
mL 0.1 mM dTTP mix
10.0
mL 0.1 mM dNTP mix
5.0
mL 10X nick translation
buffer
------------------------------------------------------------------
total
40.0 mL
*ジエノテックスの場合
13.9 mL nuclease-free water(添付のもの)
3.6 mL 1
mg BAC DNA
2.5 mL 0.2
mM SpectrumGreen dUTP
5 mL 0.1
mM dTTP mix
10
mL 0.1
mM dNTP mix
5 mL 10X
nick translation buffer
------------------------------------------------------------------
total 40 mL
3) 10 mL nick translation enzymeを加え、計50 mLとする。
4) 短くVortexし、遠沈する。
5) 8-16時間15度でインキュベートする。
6) 70℃のwater bathに10分入れ、反応を止める。
7) 氷で冷やす。
8) エタノール沈殿(後述)を行い、FISH時のprobeの濃度が適当
(通常は1-2 mg/mL)になるようにhybridization溶液を加える。
A−2) Roche Nick Translation Dig /Biotin Kitプロトコール Dig
/Biotinラベルキット
1) 1 mgのラベルしたいDNAをtubeに入れ、DDWを加えて、16 mLにする。
(ジェノテックスからの精製DNAは25mgを90 mLに溶かしてある。=
0.28 mg/mL)
よって、3.5 mLをtubeに入れ、12.5 mLのDDWを加える。
2) 4 mLのDIG-(or Biotin-)Nick translation mixを加え、Vortexし、短時間遠沈する。
3) 15℃で90分間、インキュベートする。
非特異蛍光が多い時は、6時間、12時間ぐらいも試してみる。
4) 1 mLの0.5 M EDTA (pH 8.0)を加えて、65℃で10分間、インキュベートし、反応を止
める。
5) エタノール沈殿(後述)を行い、FISH時のprobeの濃度
(通常は1-2 mg/mL)になるようにhybridization溶液を加える。
A−3)Roche Nick Translation 蛍光ラベル Kitプロトコールラベルキット
A.ラベル
1)蛍光ラベルミックスを別のmicro tubeに作成する。
1-1) dATP, dCTP, dGTP, dTTPを0.5mLとり、40倍希釈する。
1-2) 希釈したdATP, dCTP, dGTPを各5mL 入れる。
1-3) 希釈したdTTPを各3.4mL 入れる。
1-4) FITC-12-dUTP (あるいは tetramethyl-rhodamine-6-dUTP)を4mL加える
1-5) DDWを加えて、最終50 mLにする。
2)1mgのラベルしたいDNAをtubeに入れ、DDWを加えて、12
mLにする。
(ジェノテックスからの精製DNAは25mgを90 mLに溶かしてある。=
0.28 mg/mL)
よって、3.6 mLをtubeに入れ、8.4 mLのDDWを加える。
3)1)で作成したの蛍光ラベルミックスを4 mL加える。
4)4 mLのNick
translation mixを加え、Vortexし、短時間遠沈する。
5)15℃で90分間、インキュベートする。
非特異蛍光が多い時は、6時間、12時間ぐらいも試してみること。
6) 1 mLの0.5 M EDTA (pH 8.0)を加えて、65℃で10分間、インキュベートし、反応を止め
る。
7)エタノール沈殿(後述)を行い、FISH時のprobeの濃度
(通常は1-2
mg/mL)になるようにhybridization溶液を加える。
B.プローブの沈降:
1)5mL(<100 ng probe)のnick translation反応液をtubeに入れる。
2)1 mL (1 mg)のCOT-1 DNA (1 mg/mL, Vysis), 0.2
mL (2 mg)の
human
placental DNA (10 mg/mL, Sigma D-3287), 5.8 mLのDDWをtubeに入れる。
3)1.2 mL(0.1 volume)の3M sodium acetate (NaOAc,
pH 5.5)を加える。
*3M sodium acetate (NaOAc, pH 5.5)の作成方法
40.83 gmのsodium acetateを80
mlのH2Oに溶かす。
酢酸でpHを5.2に合わせた後、H2Oを加えて、100 mlにする。
Autoclaveをかける。
4)30 mL(2.5 volume)の100%EtOHを加え、短くVortexし、氷上に15分間置く。
5)12000 rpm, 30分, 4℃で遠沈する。
6)上澄みを除去し、10-15分間、RTで真空吸引する。
7)3 mLのDDWと7 mLのhybridization buffer (Vysis)を加えて、再溶解する。
8)73℃のwater bathに5分間つけて、denatureする。
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